三階建ての住宅は縦の空間を活用できるため、土地に余裕がなくても間取りの工夫によって快適な住み心地が実現できます。家の間取りは三階建て住宅に限らず、家族が長く過ごすリビングやダイニングを最も条件の良い位置に設置することが大切です。次に生活動線や家事動線を考え、頻繁に行き来する場所を近い場所に設置したり、移動を少なくするように配置していきます。基本的な考え方として、一階は階段を使用する必要がありませんが、日当りや風通しは良くありませんので、ガレージや倉庫などに向いています。
二階は家の中心となる場所のため上下階からのアクセスがよく、リビングを設置する間取りが多く見られます。リビングとキッチンがつながっていると便利なことから、浴室や洗面所など水回りを集中させると生活動線がスッキリします。居室をはじめ書斎や趣味の空間など、三階はアレンジしやすいのが特徴です。三階建て住宅は、屋根の部分を屋上として活用できるのが利点で、洗濯物を干したりバルコニー使用することができます。
庭を造るスペースがない場合、防水処理を施すことで屋上に簡単な庭を造ることも可能です。間取りで注意したいのが、将来を考えた間取りです。年齢を重ねると階段の上り下りは体に負担がかかるため、将来的に一階に居室を移すことも考えておきましょう。近年ではホームエレベーターを設置する住宅もあり、その場合はスペースの確保や建築した時点での導入がおすすめです。