三階建て住宅は、一階建て住宅や二階建て住宅に比べて狭小敷地でもより大きな延床面積を確保できますが、躯体だけでなく居住者の負担を軽減する間取りにするべきです。三階建て住宅は、居住者の動線を考えて設計しないと動線が絡んでしまい住みにくくストレスが溜まる住宅となり、特に二世帯住宅や三世帯住宅では同居を解消する事態を招くことになります。間取りは、家族で最も忙しく家の中を移動しているかを考える必要があり、多くの場合が母親の動線を何階に集中させるかをしっかりと検討するのがセオリーです。生活動線は、生活に必要不可欠なトイレや洗面所など水回りを何ヵ所設けるかで大きく異なり、トイレだけでも各階に設けると生活動線がスッキリします。

三階建て住宅は、一階建て住宅や二階建て住宅に比べて建物の高さが高くなるので風雨の影響を受けやすく耐久性と強度の確保が難しく、一階部分を細長よりも安定性が高く強度と耐久性が確保しやすい正形が理想的と言えます。加えて、より間口の広い正形の方が安定性が高く強度と耐久性が高くなり、可能な限り一階部分の間取りを広くするべきです。また、一階部分が正形なだけでなく凹凸がない方が強度や耐久性が高くなり、バルコニーは躯体から張り出させた方が無難です。例えば、二階部分の一部を凹ませてバルコニーとするとバルコニー部分が建築面積と見做されるだけでなく、住宅の最外部の耐力壁が一階から3階まで揃わず強度や耐久性が低下します。

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